Q:One AK実現に向けて、どのような成果がでましたか?
A:8か月間を通じて議論を積み重ね、持株会社のあるべき姿と、それを実現するために必要な施策、そしてそれを実行していくうえでの一人ひとりのコミットメントをアウトプットとして作り出し、社長に報告を行いました。従来の会議のアウトプットと大きく違うのは、とにかく本音で議論をし、「旭化成」という会社について、他部門も巻き込んだ全員で考えた結果生みだしたものであることです。施策とそれに向けてのコミットメントも、「会社に言われたから書いた」というものではなく、自らの想いと自らの言葉で表現されるものとなりました。ここで培った関係性とコミットメントを道半ばで途切れさせないように、プロジェクト終了後は常設の「持株運営会議」を設置し、継続的な活動を行っています。
Q:VFを企業として体験されての感想を、最後にお聞かせください。
A:私自身、組織を動かすために大事にしていることがあります。それは「真剣に吠える」「少々蹴られても、あきらめないで繰り返しやる」「相手を一緒の気持ちにさせる。そういう場に連れ出す」の3つです。本当に大切だと思うなら真剣に意見をぶつけ合って解を出し、同志を作って巻き込んで、多少の抵抗にあっても信じてやり続ける。そうすれば、必ず何かの結果に結び付く、と思うのです。でも、組織にはいろんな人がいて、いろんな立場がある。本当はそうしたい、と思っていても、なかなか思い通りにいかない歯がゆさを持っている人もいます。VFは、気づかないうちに心の中に蓄積されたその歯がゆさを取り外すために必要な、前向きな行動を起こす「勇気」を与えてくれるのだと思います。仲間がいる、同志がいる、と思えることは、とても素晴らしい事ですよね。それだけで、組織の能力もモチベーションも高まっていくのだということを、私もあらためて実感しました。
しかし、VFを使いさえすればどんな課題でも解決できるかというと、それは違うと思います。大事なのは、それに取り組む私たち自身が、どれくらい自分の会社と自分達について真剣になれるか、そこにかかっているのでしょう。だれかが課題を解決してくれるわけではない、やるのは自分達なのだ、ということも、改めて認識するよい機会となりました。
ありがとうございました。